月のクレーターや木星の衛星までを観察するための双眼鏡の選び方のコツとは

 


 

月のクレーターや木星の衛星までを観察するための双眼鏡の選び方のコツは?

もしかして、双眼鏡では、月のクレーターは問題なくても木星の衛星は無理と思っていませんでしたか。


 

星座観察と言えば天体望遠鏡だと考えるのが普通です。

しかし、実際には、双眼鏡でも星座を観察することができます。

勿論、値段とか重量にこだわらなければ、天体望遠鏡以上の威力を発揮します。

双眼鏡の大きなメリットは、両目で観察できることです。

それに比べて天体望遠鏡は、片目で見る必要があります。

最初は、それほど簡単ではありません。しかし、すぐに慣れれば片目でも見ることができます。

やはり、一番のメリットは、簡単だということですね。

それでは、メリットも含めて、天体を観察するのに相応しい双眼鏡の選びかたについて説明していきます。

1. どんなレベルの双眼鏡を選べか良いのか

1) 値段の幅

双眼鏡の種類には、1000円ぐらいのものから数万円ぐらいのものまでと幅があります。

双眼鏡は、明るい時間帯に使用することが多いと思います。

なので、携帯性に便利な超薄型のものもあります。これらは、普通値段も手ごろになっています。

特に、大きく見えればよいという発想だと思います。

このような双眼鏡では、月のクレーター観察には向いていません。

では、どんなレベルが求められるのか説明していきます。

2. 双眼鏡の選択基準とは

その前に双眼鏡の構造について簡単に説明します。

これは、私が愛用しているビクセンの双眼鏡です。

図1 双眼鏡:横向き

図2 双眼鏡:縦向き-1

図3 双眼鏡:縦向き-2

図1の右側と図2の正面に見えるレンズが対物レンズといいます。

図1の左側と図3の正面に見えるレンズが接眼レンズといいます。

双眼鏡を選ぶ際は下記の二つの点を考慮したほうが良いですね。

・ 明るさ

・ 倍率

1) 明るさの判断基準

双眼鏡として対物レンズのサイズは、最低でも50mmは必要になります。

勿論、これ以上のサイズもありますが、重量も増加してくるので、手持ちはかなり厳しくなると思います。

更に、値段も高くなるので、これ以上のサイズを希望するなら天体望遠鏡を選ぶのが良いと思います。

具体的な天体望遠の選び方については参考までにこちらを見てください→初めて天体望遠鏡を選ぶさいのコツ

ここでは、双眼鏡を中心に説明しています。

なので、天体望遠鏡の範疇になると考えるものは、なるべく、除外したいと思います。

明るさの点では、50mmで十分です。

・ レンズの解像度ですが、これは、値段と比例して高くなります。

ここは、基本的に、50mmの対物レンズと接眼レンズは変えることができないので、極端に廉価版でなければ、月のクレーターや木星の衛星までは観測可能です。

2) 双眼鏡の倍率

一般に、双眼鏡は、固定倍率(大抵の場合には10倍となっています)とズーム式があります。

月のクレーターをみるのには、固定倍率の10倍でも十分観察できると思います。

しかし、木星の衛星は、かなり厳しいと思います。

なので、ズーム式を選ぶのが良いと思います。

私のビクセンの双眼鏡は、32倍までズームできます。

なので、木星の衛星ぐらいまでは観察できます。

勿論、木星の縞模様は無理です。

衛星があるかなっていう程度ですね。

月のクレーターは十分に観察できます。

・ この双眼鏡の重量ですが、約1kgあります。

なので、長時間の手持ちには不向きになります。

32倍の倍率でも月や木星の動きはある程度早いので、追跡するのは、多少、大変かもしれません。

3. 双眼鏡は、目的の星座をそのまま裸眼でみた状態で観察できる

双眼鏡のメリットは、メガネをかけていても見ることができますが、メガネ無しでも近眼の人は、ピント合わせで見ることができるので便利です。

ただ、木星を見る場合は、木星を見失うこともあるので、直接、目視して見つけることになるので、面倒かもしれません。

ただ、私の場合には、メガネ無しで、観察することが多いです。

1) 月のクレーターの観察

月は、満ち欠けを繰り返しながら、基本的には、毎日みることができます。

しかし、天体望遠鏡で観察するのと同様に月は明るいので、満月に近いころは、クレーターの観察にはむいていません。

この辺は、天体望遠鏡と同じです。

できれば、三日月に近いほど、クレーターは、見つけやすいです。

しかも、影になっている部分をみるのがコツになります。

ただ、天体望遠鏡と違って、操作が簡単なので、長時間でもみつづけることができます。

2) 木星の衛星の観察

木星は、冬に近い10月ごろから1月にかけて、東の方向から南の天頂付近に上ってきます。

東の方向で、多少、高めのところで明るく輝いている星が木星です。

この時期では、東の地平線に近いところに、ひときわ明るく輝いている星がみえます。

これは、金星です。ほとんど、地平線より少し高い位置までしか上がってきません。

しかも、非常に明るいので、木星と間違えることは無いと思います。

木星は、時期にもよりますが、真夜中に天頂近くまで登ることもあります。

天頂付近にある星座は、割と鮮明に見えることが多いです。ただ、双眼鏡だと首なども上向きになるので、結構、疲れてきます。

そのため、午後10時ごろに見やすい位置にあるときに見るといいかもしれません。

できるだけ、晴れた日に見るのがいいと思います。雲が多いと意外と雲に隠れてしまう時間がおおくなるので、大変です。

ただ、あまり、日を選んでいると中々、晴れずに見れないということもあります。

完全な晴天でなくても観察をし続けるとこれ以外の星座もみるのに慣れてきます。

天体望遠鏡も双眼鏡も慣れることによって、詳しく星座を観察できるようになります。

勿論、暗さになれるてくるということも大事なことです。

・ 最初は、見える星は限られています。

しかし、暗闇に慣れてくると不思議と様々な星が見えるようになります。

一番感動したのが、真夜中の天頂を双眼鏡で見た時に4個ぐらいの星座が固まって見えた時です。

この時は、まだ、星座名など詳しくなかったので、何の星座か分かっていませんでした。

とにかく、冬の真夜中の天頂付近は、星の数が多くて楽しいですね。

4. 長時間の観察には、三脚があると便利

長時間、使用する場合には、三脚を使用するのが良いと思います。

ただ、カメラ用の三脚に取り付ける場合には、別売りのビノホルダーが必要になります(詳しくはビクセン ビノホルダーH 1835-00

三脚を使用すると月や木星の動きに対する追従も楽になりますし、双眼鏡のブレも無くなります。

私は、ベランダか椅子の背もたれに肘を載せて、双眼鏡が動かないようにして観察しています。

どちらかというと天体望遠鏡を使用していることが多いので、たまに、良く晴れた日などの夜にさっさと見るときだけしか使わないか、目的の星座を見つけるときにだけにしか使用していません。

ただ、夏になると我が家の庭から横浜のミナトミライであがる花火を双眼鏡でみることがあります。

この時は、30分ぐらい花火がみれるので、さすがに手持ちだと疲れてしまいますね。

もし、長時間、双眼鏡を使用するなら三脚は、あった方がいいですよ!

仮に、双眼鏡の口径が70mmぐらいあるとカメラ用の三脚でも無理があります。

このような大口径の場合には、天体望遠鏡用の三脚が必要になってきます。

5. おまけ:自作で双眼鏡を作る人もいる

双眼鏡の魅力は、両目を使用することができることと双眼鏡を使用しないで星座を見つけて、すぐに双眼鏡でみることができることです。

勿論、双眼鏡に重量があれば、口で言うほど簡単ではありませんが。。

実際に、例えば、70mmの屈折式天体望遠鏡を2台合わせることで双眼鏡を作っている人もいます。

このメリットは、接眼レンズが交換できるので、倍率を自由に変えることができることです。

勿論、自作になるので、それほど簡単にはつくれません。

実際に、私は、そこまで、チャレンジしたことがありません。

このように自作しなくても天体望遠鏡のように接眼レンズを変えられる双眼鏡も販売されています。

値段は、かなり、高額になります。

6. 双眼鏡のまとめ

双眼鏡は、なんといっても、使いやすさが一番のメリットです。通常は、日中に使用するものですが、

月や木星なども観察できるということを紹介してきました。

勿論、いくら、ズームによる倍率がたかくなっていても32倍なので、それほど、鮮明にみえるわけではありません。

しかし、寒い、冬空で簡単に観察できるというメリットがあります。

本来は、このぐらいの倍率だと星雲などの観察にむいているのですが、星雲の観察については、別途、説明したいと思います。

今回は、できるだけ、簡単に月などのクレーターを観察できるということをしってもらい、ゆくゆくは、天体望遠鏡で星座を観察につなげればよいのではないかとおもっています。

双眼鏡でも星雲を観察できるようになると楽しみが倍加するので、次のステップを楽しんでください。

双眼鏡で、宇宙にある星の数の凄さに感動するかもしれません。

今回、私が持っているビクセンの双眼鏡については下記をクリックしてください。

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【ビクセンの双眼鏡アスコット ZRの仕様】

本体サイズ(H×W×D)mm 194×188×63mm
本体重量 1025g
倍率 8~32倍
対物レンズ口径 50mm
実視界 4.2~2.0°
見掛視界 33.6~64.0°
明るさ 39.7~2.6
アイレリーフ 14.0~11.0mm
ひとみ径 6.3~1.6mm
1000m先視界 73~35m
プリズム材質 BaK4
コーティング マルチコート
付属品 ソフトケース、ストラップ
【至近距離】 約19.5m
【三脚取付】 可能 (ビノホルダーH使用)

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