汗の種類で臭いの質が変わるってホント?原因と対策とは!
普段なら気にしない汗。
でも、なんだか体がベトベトするとか体調が悪いときや生理前とかになると臭いが気になるっていう経験をしたことがありませんか?
それって、もしかしたら、あなたの汗のかきかたに問題があるのかもしれませんよ!
普段は意識していない汗ってどこからでるの?
汗は、運動したり、暑かったりすると体温調節のためにかくっていうのは知っていると思います。
さらに、体温調節の役割と無関係にでる汗もあります。
いわゆる、手に汗握るという表現であらわされる汗です。
緊張などで手や顔、わきにかくことが多いようです。
汗の出る場所は汗腺と呼ばれます。
この汗腺には二つの種類があります。
一つ目の汗腺はエクリン汗腺
エクリン汗腺からでる汗自体は、無色無臭です。
このエクリン汗腺は、体のほぼ全域に存在していて200万から500万個あるとのことです。
つまり、エクリン汗腺は、あらゆる部位に存在しているので、体温調節の役割を果たしています。
さきほど述べた緊張による汗もエクリン汗腺によるものです。
二つ目の汗腺はアポクリン汗腺
アポクリン汗腺の通り道には皮脂線もつながっています。また、出口はケアナになっています。
汗の色は乳白色の色をしていて、エクリン汗腺と同様にほぼ、無臭です。
ただし、このアポクリン汗腺は、エクリン汗腺と異なり、存在する場所がが限定されているんです。
しかも、アポクリン汗腺の数は、人によってもことなっています。つまり、アポクリン汗腺の多い人もいますし、少ない人もいるようです。
アポクリン汗腺の多い場所とは?
アポクリン汗腺の多い場所は
・ わき
・ デリケートゾーン
・ 肛門まわり
・ 乳首のまわり
・ 耳
これらの部位は耳をのぞくといわゆるデリケートゾーンに多いということがわかります。
ところで、汗の臭いはどうして生じるの?
汗は、大きく二つの汗腺からでることが分かったと思います。
一般的には、汗そのものには、臭いはしないということです。それでは、なぜ、臭いがでるのでしょうか?
その大きな理由は、汗が皮膚の表面にでてきて、その汗に皮脂やあかなどが交じり合うとそれをエサにする皮膚常在菌が繁殖して、エサを分解したときに発生する臭いなんです。
でも、その臭いには大きな違いがあります。それぞれの臭いについて説明していきます。
エクリン汗腺の汗の臭いってどんな臭い?
汗をかいて、体温調節の役割をしますが、そのあとに皮脂やあかなどの汚れがつくと菌が増殖しやすくなり、時間がたつに伴いアミノ酸などが分解されて体臭が発生します。
臭いとしては、それほど、強烈ではないようです。
そんな体温調節の役割を果たす汗ですが、汗のかきかたに良し悪しがあるんです。
良し悪しの汗を見分けるにはどうしたら良いでしょうか?
良い汗と悪い汗にわけて考えてみますね。
良い汗って
具体的には
・ 水のようにサラサラしている:実際の汗の99%が水分になっています。それ以外は塩分やアミノ酸、ミネラルなどになっています。
・ 汗の粒が小さい
・ 塩分やミネラルが含まれていない
・ 雑菌(雑菌とは皮膚に存在している皮膚常在菌のことをいいます)が繁殖しにくく臭いが少ない
一方、悪い汗って
汗と皮脂が混ざり合って、皮膚常在菌がこの皮脂をエサにしながら、繁殖します。その結果、体臭を生じさせます。
具体的には
・ ベトベトしていて粘りがあります
・ 汗の粒が大きい
・ 塩分やミネラル、アミノ酸などが含有しています
・ 雑菌が繁殖することで独特な臭いがします
また、ミネラルや塩分が失われるので脱水症状がでやくなります。
アポクリン汗腺による汗の臭いってどんな臭い?
アポクリン汗腺による汗には、水のほかにタンパク質や脂質、脂肪酸など、独特のニオイのもとになりやすい成分を多く含んでいます。
なので、皮膚常在菌が繁殖するときにでる臭いも強烈な臭いとなります。
具体的には、卵のくさったような臭いとか玉ねぎの臭いとか魚の生臭さなど色々な表現があります。
ただし、なかなか、当人が気付きにくい場所の臭いです。
なので、一番、簡単に、アポクリン汗腺の臭いがでているかどうかをみきわめるには耳の臭いをかぐことが良いそうです。
もし、耳の臭いがツーンとしていたなら、他の部位も臭いが出ている可能性が高いと考えましょう。
アポクリン汗腺の臭いはフェロモンと言われていたこともあるようです。
実際に、アポクリン汗腺がデリケートゾーンに集中していることもなんとなくうなずけるかもしれませんね。
そんな二つの汗腺からでる臭い対策には何が良いのでしょうか?
エクリン汗腺による臭いの対策
汗腺の機能アップを図ることで良い汗をかくことができるようになります。
なぜなら、運動をよくしている人の汗は、そうでない人よりサラサラしていることが多い言われています。
過度に汗をかくことを避けるのではなく、適度に汗をかいて汗腺を鍛えることが、「よい汗」をかくための良い方法なんですね。
また、ベトベトした汗をかく理由には、
偏った食生活や睡眠不足などの生活習慣、育児・家事・仕事などによるストレスの蓄積によって、自律神経が乱れることが原因となると言われています。
そこで、対策としては
基礎代謝の向上のために筋力アップを図ることです。例えば、良く言われることですが、一番簡単に実行できるのが歩くことです。
そのほかには、簡単なエクササイズを取り入れてみるのも良いかも知れません。
エアコンに依存していると代謝機能が働かない状態となり、必要な時に汗をかけなかったり、必要以上に汗をかいてしまったりということになりかねません。
ぜひ、毎日、簡単に実践できる散歩などを取り入れ代謝機能を高めましょう。
アポクリン汗腺による臭い対策
基本的には、エクリン汗腺と同様に代謝機能を向上させることが大切になってきます。
しかし、エクリン汗腺と異なり、アポクリン汗腺から出る汗には、元々、タンパク質や脂質を含んでいるのでサラサラしているわけではありません。
特に、アポクリン汗腺の数が人によっては多い方もおられます。汗腺の数が多いことで、出る汗も当然増加します。
脇やデリケートゾーンはとくに、ムレやすいので、皮膚常在菌が繁殖しやすい環境ともいえます。
なので、こまめに汗を拭きとることが必要になってきます。
ただし、二つの問題点があります。
・ デリケートゾーンなので、顔や手足のように簡単に汗を拭きとることが難しい
・ アポクリン汗腺はデリケートゾーンに集中して存在していますが、デリケートゾーンの皮膚は刺激に弱い
なので、ゴシゴシと汗を拭くことで、ケアナを痛めてしまい、そのダメージがアポクリン汗腺を刺激するという悪循環を招いてしまいます。
もちろん、風通しの良い下着を身に着けることも大切になってきます。
さらに、先ほど述べたように代謝機能の向上を図ることでもある程度は改善することができます。
汗は夏場に限ったことではありません。意外に思うかもしれませんが、冬場は夏に比べると代謝機能が高いと言われています。
そんな代謝機能が高い状態で、最近では普通に使用される方も多い防寒下着は、化繊でできていることが多く臭い対策には逆効果となってしまいます。
つまり、暑い夏場や寒い冬場でも汗対策が必要ということです。
もちろん、満員電車は、年中、わきやデリケートゾーンに汗をかきやすです。
そんなあなたの脇汗やわきがの臭い対策には、簡単に消臭ケアができるデオドラントアイテムも一つの選択肢として選ぶの良いかも知れません。
デオドラントとしては、制汗剤や消臭スプレーなどもありますが、持続性や効果の点で十分とは言えない可能性が高いです。
特に、アポクリン汗腺には制汗剤は使用しないほうが良いかもしれません。
エクリン汗腺からでる汗は、これらのデオドラント商品は向いていると思います。
アポクリン汗腺から出る汗の臭い対策には、それ専用のデオドラントアイテムがオススメです。
以下にそれぞれの汗に対応するデオドラント商品について詳しくのべています。必要に応じてこれらのデオドラントアイテムを試すのも良いでしょう。
■ エクリン汗腺からでる汗を瞬間にシャットアウトする方法→トリムクール!湧き出る顔汗、テカリの瞬間ケアは本当?最安値は楽天、アマゾン?
■ ワキガ(アポクリン汗腺による脇の臭いは一般にワキガと呼ばれています)に良い方法→ワキガ臭対策に高評判、脇汗の臭いを消すと口コミで人気の消臭商品は?
■ 緊張時の手汗に対策に良い方法は→フレナーラ!手汗 レベル3まで効果ありというのは嘘?口コミチェック!
汗の種類で臭いの質が変わるってホントのまとめ
いかがでしょうか?汗と一言でいっても、色々あることも臭いも色々あることが分かったと思います。
もちろん、汗は体温調節という一番大事な役割を担っています。
そんな大事な汗を上手にかくためには、普段からの食生活や生活習慣の見直し、過度なストレスからの解放などの対策をとることが重要です。
特に、季節感のない一定の温度内での生活は、汗腺の働きを弱めてしまいます。汗を上手にかけるように歩くことや簡単な運動をすることも大切です。
もちろん、汗による臭い対策も必要になってきますが、まずは、あなたの代謝機能の向上を図ることから取り組んでみてはいかがでしょうか!